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No.39 従兄弟の恋の行方の結末


 昨年10月に「従兄弟の恋の行方」というコラムを書きました。サンフランシスコに住むアラフォーの従兄弟が、ちょうどコラム掲載時にガールフレンド(&彼女の息子)とハワイに遊びに来ている予定で、私は「プロポーズするに違いない」と踏んでいました。


 Facebookでそのコラムを紹介したら、「どうなったか気になる」という声を頂きながらも、なかなかお伝えすることができませんでした。というのも、あの時掲載後にわかったのが、従兄弟が旅行をキャンセルしていたのです。一体何があったのか?「もしかしてプロポーズどころか別れてしまったのか?」と心配したのですが、年末に彼の妹がフィアンセと結婚式の下見でハワイに来ていたので尋ねてみたら「彼女の息子の親権問題で何かあって旅行キャセンルせざるをえなかったみたい」とのことでした。とりあえず2人の関係が続いていることがわかり安心したのでした。



 そして、今年5月のある日「今週土曜日パーティーだから集合」という招集が突然かかったのです。その従兄弟がやっと彼女とハワイに来るとのことでした。最初の数日はミリラニの従兄弟宅に泊まり、その後数日アウラニに宿泊予定と聞き、私は「いよいよか!」とワクワクしていました。それでも、予想ではアウラニでするのだろうと思っていました。



 ところが、パーティーに到着してすぐに主人が、彼女が指輪をしているのに気づいたのです。そして、「今朝婚約したんだよ!」と告げられ、私は思わず絶叫(笑)。その日の早朝2人でカイルアにハイキングに行き、そこでプロポーズしたとのことでした。主人にも「君の(プロポーズするという)ヨミは当たってたね」と後で言われ鼻高々でした。とりあえず、妹が今年8月にマウイ島で挙式をするので、それを終えたら自分たちの式を計画するとのことでした。



 その従兄弟は、10月のコラムにも書きましたが、家庭的なフィリピン人特有のマメさもあるのに「なぜ結婚できないのだろう?」と皆に不思議がられていました。正直に言うと、彼は誰の目から見ても明らかな白人女性が好みで、毎回SNS投稿する写真は、若い白人の独身女性たちと写っていました。それを見る度に、女性が放つ白人独特な文化の雰囲気とフィリピン人の両親に育てられて育った従兄弟が醸し出すアジア文化のどうしても「相容れない」ものを感じてしまい、私は彼の好みを変えない限り結婚は無理なのではないかと思っていたのです。



 しかし、今回無事婚約した相手は、彼好みの白人女性です。彼のお母さんは、バツイチ子持ちの彼女に最初は心配したようですが、私からすると、バツイチ子持ちくらい相手が人生経験ある人だから、今回はうまくいっているのだって思えるのです。なんとなくですが、もし彼女が未婚独身女性だったら、従兄弟とは結婚しようと思わないのではないかって気がしていて、最初の結婚に失敗し、辛い思いをし、シングルマザーで大変なところに、自分の子供も可愛がってくれるマメで優しい従兄弟が現れ、彼女も心を開いたのではないかなぁと想像しています。 いずれにせよ「ハッピーな結末」をご報告できてよかったです。


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*注意* このコラムは、2017年7月に「日刊サン」に掲載されたものです。

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