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No.14 ハワイアンは、働き者?!



ちょっと前の話しになりますが、私たち夫婦は、全く血縁関係のない親戚の結婚式に招待されました。義母の妹のご主人サイドの甥で、家族パーティーで、数回顔を合わせたことあるかな・・程度です。

新郎新婦ともに、ノースショア出身で、連れ子同士の結婚でした。ハレイワのビーチでセレモニーをした後、近くの養鶏所がある新婦の親戚宅の庭でレセプションパーティーだったのですが、総勢300人以上が集まった盛大なパーティーでした。

世間一般では、「ハワイアン」=「Lazy(怠け者)」みたいなイメージがありますが、私は、本当にそうなのかな?って、この結婚式に出て思ったのです。確かに、仕事となると、ちょっと頼りないかも、と思ってしまいますが、こうした家族行事になると、ロコたちのパワフルさやマメさに驚かされます。

 

 というのも、この大勢のゲストを招いたパーティーを全て自分たちで用意・進行したからです。料理も家族や友達で、全部手作り。カルアピッグにいたっては、前日豚を一頭蒸し焼きするところからやっています。魚に関しても、漁師の親戚が全部釣ってきたもの(=新鮮)を、刺身にしたり、フライにしたりして出していました。その他、会場の飾り付けや料理の配膳も自分たちでやり、レセプションの司会も義母の妹がやっていました。雇ったのは、音響とミュージシャンぐらいだったとのこと。


 このロコファミリーの一致団結力と、エネルギーには本当に圧倒させられると同時に、頼もしくも感じます。私の勝手なるイメージですが、ハワイアンとフィリピンの血が入っている家系は、家族のこととなると「一生懸命やる」様な気がしています。これは、例えば、古代ハワイアンは、「アフプアア」という独特な共同生活形態で、自給自足的な経済社会を形成していました。身の回りにある自然の摂理に熟知し、それに応じて生活をし、皆と支え合っていきていたわけです。だから、なんとなくノースショアに何代にも渡って住んでいる地元民たちは特に、この民族性が残っていて、そこからこのオハナパワーがきているのでは?と思ったのです。


 また、自分自身の結婚式の経験も踏まえて、しみじみ思うのは、結婚式って、大事なところさえおさえていたら、あとは自由にやっていいんだなって。日本人は、どうしても形式にこだわり、「こうでなきゃいけない」みたいなのが強いですが、ロコの結婚式にするたびに、「こんなに自由でいいんだ」と思います。実際に、この結婚式でも、セレモニーでは、新郎新婦は正装をしていましたが、レセプションでは、すっかり普段着。それでも、全く誰も気にしてないし、反対に皆リラックスモードで、食べて、踊って、歌っての大宴会。新郎新婦をよく知らない私たちですらも、ハッピーな楽しいパーティーでした。本当の「お祝い」とはこういうものだと、教えて貰った気がします。






*注意* このコラムは、2015年8月に「日刊サン」に掲載されたものです。


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