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ハワイの誇り!ホクレア号の偉業〜死のゾーンへも立ち向かった世界航海

9月21日は世界で「PEACE DAY」と

銘打たれています。

ハワイは世界でも唯一

州独自のPEACE DAYを設定し

ハワイ大学の教授が中心になって

イベントを行っています。

毎年最も平和に貢献した人を選定し

そのセレモニーがあるのですが

今年は

3年間の世界航海を無事終えて

ハワイに戻ってきた

ホクレア号のキャプテン

ナイノア・トンプソン氏が

「Peacemaker Awards」を受賞しました。

写真: http://www.hokulea.comより

そして

彼のスペシャルスピーチがありました。

2007年に

日本航海プロジェクトがあり

その時のスピーチも聴きに行ったのですが

いたく感動したのを鮮明に覚えており

今回も楽しみにしていました。

ちなみに

以前ブログ

でも、ホクレア号のこと触れています。

(この映画製作時ホクレア号の人たちに指導を

受けています)

今回の世界航海プロジェクトは

1992年から協議されていたそうです。

たしかに

この伝統的航海法は

ポリネシアの島々で使われていただけで

それが決して世界の海で通用するか

なんてわかりませんもんね。

その話し合いが行われている間に

今まで聞いた事のない

「言葉」が次々とでてくるようになった。

その一つが

「Climate Change(気候変動)」

いわゆる

”地球温暖化”ですね。

そうした

今までにない

地球の変化の文献も資料も

経験もない中

世界航海をして大丈夫なのか?

つまり、明らかに

"危険が大きすぎるプロジェクト"な

だけに、何度も何度も話し合いが

重ねられたようです。

そして、協議の結果

2014年5月から世界航海

「Malama Honua マラマ ホヌア

(地球島をいたわる)」

が始まったわけですが

その航海の中でも

一番危険が伴うとされたのが

「インドネシア〜南アフリカ」

の航路だったそうで

ボードミーティングでも

「南アフリカ行きは辞めろ!

カーゴの船を送るから

それにホクレア号を乗せて

次の航海に行け」

と命令されたそうなのです。

ところが

ナイノアもクルーメンバーも

「本当にそれでいいのか?

この航路をいかないで

『世界航海をした』って

胸を張って言えるか?」

とすごい悩んだそうです。

そして

ホクレア号が

最初のタヒチでの航海で

クルーメンバーを助けるために

海に飛び込み、そのまま還らぬ人となった

エディ・アイカウを想い

「彼だったらどうするか。

エディだったら勇敢に行くだろう」

と奮起し

反対を押し切って

南アフリカへの航海を決行

したそうです。

南アフリカ周辺が

どれだけ危険かというと

一人のクルーメンバーが

「DEAD ZONE

(死のゾーン)」

と名付けた場所があり

海流の関係で

魚が一匹もいない海域が

実際にあるのだそうです。

そこを文明の機器など全くない

星や海流だけを頼りに手漕ぎで

渡ったのです。

さらに

アフリカ大陸はまだまだ

海賊もいる地域

危険が未知数な場所に

立ち向かう勇気

想像しただけでも

武者震いします。

そして

今回の航海で

全く知らない何千人もの人たち

に出会った、と。

「こちらも相手を知らないし

相手も私たちのこと知らない人たち」

各寄港地で

盛大な歓迎を受けた感動はまた

ひとしおだったと思います。

(各国の寄港地に着くごとに

ニュースでも取り上げられていました)

2007年のスピーチでも

「海は世界を分断するものではなく

世界をつなげるもの」

ナイノアは言っていましたが、

本当にその言葉通り

ホクレア号が

「世界をつなげた」のです。

また

ナイノアと親交の深い

ハワイ出身の宇宙飛行士との

エピソードでも

「彼は『宇宙から地球をみると

青いんだよ。緑じゃない。青なんだ。

つまりそれは海の色なんだよ!

海がなかったら私たちは生きていられ

ないんだよ』って言っていました」

と海の尊さを力説。

さらには

ホクレア号を復元する経緯も

紹介してくれ

「ポリネシアに伝わる

この伝統航海のすごさを

気づいたのは

ハワイの人間ではなく

アメリカ本土出身の人でした。

実際ホクレア号を復元しよう

という動きになった時

ハワイの当時の学校は

『そんな夢みるな。

そんなリスキーなこと挑戦するな』

という教育でした。

私自身そう教わってきました」と。

他にも

ナイノアに伝統航海法

ウエイファインダーを教えてくれた

師匠や彼に絶大な影響を与えた

お父様の話も紹介してくれました。

彼のこの世の人とは思えない

独特な雰囲気に最初から最後まで

どっぷり引き込まれました。

一緒に参加した旦那も

「他の人の

スピーチも面白くてよかったけど

Preach(説教)みたいな感じだったよね。

ナイノアのスピーチは

彼の実体験から話してるから

心の刺さり方が全然違う」と語っていました。

27カ国150の寄港地を訪れ

今年6月に帰還したホクレア号

携わったクルーメンバーは総勢310名

実際に航海した航路の地図がこちら↓

ナイノアの話は

一つ一つ奥が深く

ここでは忘備録として

私が印象に残った話しか紹介できませんが

ハワイがすでに捨て去り

それこそ

「こんなに文明が発達している中

そんな時代遅れのものを復活

させてどうする?!」

と、ある種見下していた雰囲気の中

復興させ

こうして40年という時を経て

「ハワイの誇り」と皆の心に「希望」

をもたらせた偉業は素晴らしく

私も一人でも多くの人に知ってもらいたいと

ブログに書かずにいられませんでした。

**********NEWS************

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