• Miki Cabatbat

No.63 ドッペルゲンガー

最終更新: 2019年12月13日


先日義母が膝の手術をし、2週間ほど 入院をしていました。義姉もグアムから看病で来ていおり、入院中病室で家族団らんとなる時がありました。そこは24時間付き添いOKなので、その日は深夜まで皆でいて、いつの間にか怪談話になりました。実は、義弟と義母が霊感体質で、不思議な体験をすることが時々あるのです。



 一つは、まだ義姉もシングルマザーでハワイに住んでいた時のこと。義弟はその当時中学生だったのですが、義姉の家にいて突如「おばあちゃんが亡くなる」という虫の知らせがあり、「両親に知らせないと!」と思って、そこから5km離れた、自分が両親と暮らす家に歩いて行ったのだと言います。実際に、その時おばあさんが亡くなる時で、義母たちは病院にいたので、義弟を義姉のところに預けていたのです。義姉や主人は、おばあちゃんが亡くなったことをアンティから電話をもらって知ったわけですが、義弟はその時すでにわかっていて、それどころか両親に伝えようと一人で自宅に戻っていたので、家族中が驚いたと言います。これもナカナカなエピソードだと思うのですが、すると「いやー、でも、一番ぞっとしたのは、お父さんが死んだ時だよな」と言うので、 私は、何のことかわからず「え、何?どういうこと?」と尋ねました。




義父が5年前に亡くなった時、義弟は、ある友達に、父親が亡くなったことを伝えに行きました。当時その友達はまだ携帯電話を持っていなかったので、すぐに連絡することができず、数日経っていたと言います。ところが、友人は、「あぁ、お父さんが亡くなったこと聞いたよ」と言ったので、義弟は驚いて「誰から聞いたんだ?」と尋ねたら、「お母さんから聞いたよ」と言ったそうです。ちょうど友人のお母さんもいたので、不思議に思った義弟は「一体誰からうちの父が亡くなったことを聞いたんですか?」と尋ねたら、 「あなたから聞いたんじゃない! あなたが亡くなってすぐ家に来て、教えてくれたじゃない!」となんとも衝撃な答えが返ってきたと言うのです。もちろん義弟は、お父さんが亡くなった直後は誰の家にも行っていないと言います。




  私は今までも義弟の数々の不思議体験の話しも聞いてきたし、ある時は、目の前で目撃もしたことがあります。一度我が家の老犬フーリオが行方不明になったことがあり、私も必死でFacebookの迷子犬を探すグループに呼びかけていたりしていた中、数日後義弟が「今日フーリオが見つかる気がする」という直感が降りてきて、その後試しに近所をドライブしていたら、偶然ヒューマンソサエティの人がいるのを見かけたのです。「もしかしてビーグル犬を引き取りにきたんじゃないですか?」と声かけたら、「その通りです」との返答。そして、本当にフーリオを連れて家に帰ってきたのです。だから、まんざら彼の霊感も気のせいではないことはわかっています。それでも、さすがにこのドッペルゲンガーのような話しは、俄かに信じられず「喪失感で、単にその友達の家に行ったことを覚えていないだけなんじゃないか?」と思ったのですが、真相はわかりません。こんな話しをしていた義弟は、この日一人で帰るのが怖くなり、義姉と一緒に帰宅したのでした(笑)


注* このコラムは、2019年9月に「日刊サン」に掲載されたものです。

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