• Miki Cabatbat

No.6 我が家の年末行事

最終更新: 2017年10月8日


 先日義母が、 「ホリデーシーズンがくる前にパテレを作らないと!」と言い出し、内心ため息がでた私たち夫婦。パテレとは、プエルトリコ郷土料理の一つで、"イタリアンのカルツォーネを、青バナナを摺った生地で作った様なもの"、とでも言っておきましょうか。せっかくこの家に嫁いだからには、プエルトリコ料理を習いたいとは思うものの、このパテレだけは、かなりの労力と時間がかかるので、正直ツライのです。ただ、昨年のクリスマスに、このパテレ作りの労力軽減のためだけに、義姉が義母に、ジューサーをプレゼント。それまで、全部手でバナナを摺っていたのが、このジューサーでできるようになったので、大分楽にはなりました。それでも、青バナナを段ボール2箱分(約200本)に、豚肉8kg(推定)で作ったパテレは、合計98個。時間にして18時間の大プロジェクトとなりました。


 98個ものパテレを一体何人で食べるんだ?!と思われるかもしれませんが、冷凍保存をしておけば、半年持ちます。つまり、これで半年は、パテレ作りのお手伝いをしなくて済むので、ホッとします(笑)そして、大切な家族やお世話になっている友人にプレゼントとして配られるのです。まるで日本の「お歳暮」の感覚ですね。プエルトリコ料理は、ロコたちにとっても別格扱い。だから、あげると大変喜ばれるんです。でも、夜通し手伝った義父もさすがに「(こんな大変な思いして作ったのだから)あまり人にあげるな!」と言い、私も思わず、「売ったらどう?」と言いましたが、義母は、「家族や友達に喜んでもらうために作っているのに、『あげるな!』なんて。また、売る労力をかける方が無駄よ」と私たちの意見は、見事一蹴されました(笑)。


 さて、我が家の慣例は、年末3大イベントのパーティーを持ち回りで開催します。例えば、今年は、サンクスギビングがうちで、クリスマスは義母の妹にあたるアンティーの家で。そして、大晦日の年越しは、義父方の従兄弟夫婦の家でやることになりました。毎回ポットラックスタイルのパーティーでは、大量のご馳走が並びます。そして、料理だけでなく、毎回必ず商品つきのゲームがあるのですが、そのエンターテイメント性のレベルの高さたるやら。特に、フィリピン系の義父サイドの家族は、そこまで力をいれてホームパーティーの準備をするのか?!と、その熱意にいつも驚かされます。


 最後に、プエルトリコ流の年越しですが、女性は必ず赤い口紅を塗り、また、全員お札を肌身につけて新年を迎えること、という風習があるのです。女性は、赤い口紅をつけて新年を迎えれば、1年美しくいられる。そして、お金を肌身につけておけば、1年間お金に困らない、という言い伝えがあるんだそうです。なので、我が家は、毎年大晦日深夜0時直前になったら、慌てて、女性は赤い口紅を塗り、また、全員お金を肌に身につけるんですよ。それでは、皆様もよいお年をお迎え下さい!


*注意* このコラムは、2014年12月に「日刊サン」に掲載されたものです。


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