• Miki Cabatbat

NO.52 デートアプリで出会った私たち


ちょうどこのコラムが掲載される日は、私たち夫婦の5年目の結婚記念日。あっという間でもあるし、もっと長く一緒にいるような不思議な気分です。よく「どうやって知り合ったんですか?」って聞かれますが、実は私たちはデートアプリ(オンラインデート)で出会っています。


 当時私がちょうど通い始めた語学学校のオーナーの話しにインスパイアされたのがきっかけでした。まだ30代半ばという若いオーナーが、私が入学した時に結婚式を挙げていました。彼の授業を取っていたので、自然と授業中も結婚の話しになりました。お相手は27歳で博士課程をとり、その後はハワイ大学で教鞭をとっているバングラディシュ出身の女性。一体そんな才女とどこで知り合ったのか、クラス内は興味津々。すると、「オンラインデートで知り合った」と予想もしなかった回答に、かなり衝撃を受けました。



 いわゆる青年実業家で見た目も決して悪くない。可愛らしい顔立ちの上にとてもスマートな身のこなしの方でしたので、出会いなんてたくさんありそうなのに!と真っ先に思いました。ところが、そのオーナー曰く、自分は東海岸出身で、仕事もずっとアメリカ本土でやっていた。29歳の時に、この語学学校を買い取ってハワイにやってきた。こちらに知り合いも友達もいない中やってきて、仕事は多忙で、出会いのチャンスがない。それまでIT業界の金融がらみの仕事をしていたから数字にずっと携わっていた。自分は数字を信じる。「いい出会いを求めているなら、その確率をあげていくしかない。その手段の一つにオンラインデートの出会いもあり」と言うのです。



 私は、すっかりこの話しに感化され、しかも、こういう青年実業家や大学教授もやっているというくらい、アメリカではオンラインデートって当たり前なのだと気付きました。日本人がオンラインデートに対して抱くネガティブな印象とは全く違うのだとわかり、「じゃぁ私もやってみよう!」と、なんとも単純な発想で登録してみたのでした。



 「私ももしかしたら青年実業家とかと出会ったりしちゃう?!」と馬鹿な期待を持ちながら始めてみたものの、現実はそんな甘くはなく(笑)、だんだん「あぁ、やっぱり良い出会いなんてそうそうあるものじゃないんだな」と諦めモードに。登録して間もなく3ヶ月が経とうとしていたので、「もうこれで出会いがなかったら更新せずにやめよう」と真剣に思っていました。そんな頃に、主人と知り合ったのです。



 正直にいうと主人と会った瞬間に「これも発展することないな」と思ったのですが、なぜか結婚に至ってしまいました(笑)主人も周りの友達はどんどん結婚し、また職場は男性ばかりで出会いがなく、オンラインデートに登録したようでした。こうして学生でやってきた日本人の私と、エヴァビーチに住み、職場も家から車で5分の軍事産業で働く主人は、1ミリもの接点もないのに出会ったわけです。だから、「この出会いもミラクルだよね」とよく言ったものでした。



 今はオンラインデートと言わず「デートアプリ」と呼ぶようですが、もちろん遊び目的の人もいたし、変わった人との出会いもありました。でも、出会いは待っていても訪れない。行動を起こしたから出会えたとしみじみ思います


*注* このコラムは、2018年8月に「日刊サン」に掲載されたものです。

#ハワイ #国際結婚 #異文化 #ハワイに住む #プエルトリコ #フィリピン #連載コラム #家族 #渡鬼 #ファミリードラマ #リアルTV #オンラインデート #デートアプリ #出会い #ミラクル #奇跡 #結婚記念日

© 2018 by Miki Cabatbat