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No.35 我が家の恋愛事情 <2017年上半期>

 

仕事で1年間クウェートに住んでいた義弟が再び転職をし、1月末にハワイに戻ってきました。クウェートに引っ越した時は、付き合っていた彼女とは遠距離恋愛になり、半年後に2人はギリシャで待ち合わせをしていました。ところが、そのバカンス中に大喧嘩をし、別れてしまったのです。彼女は予定よりも1週間近く早くきりあげてハワイに帰ってしまいました。


 美しいサントリーニ島でのスイートな一時が一転し、最悪な旅行となった義弟ですが、彼はそのまま残り、傷心しながらも一人でバーに行ったら、そこでイギリスから旅行に来ていたカップルと出会いました。彼女と別れたばかりだと、全てのなりゆきも話し、すっかりそのカップルと仲良くなり、すると「君に僕たちの従姉妹を紹介したい」と言われたらしいのです。


 それからクウェートに帰って、職場の上司に「最悪な休暇だったから、また休暇を取らせて欲しい」とお願いしたら、なんとオッケーをもらい、翌月にすぐ親友夫婦(ワシントン州在住)と一緒にヨーロッパ旅行に行ったのでした。それでイギリスに行った時に、ギリシャで出会ったカップルの従姉妹と会うことになっていた様で、「なんとまぁ〜 ワールドワイドなブラインドデートなこと」と私は思って話しを聞いていました。結局その彼女には観光案内をしてもらってすごく楽しい旅にはなったみたいですが、単なる「良いお友達」になっただけのようでした。



 そして、ハワイに戻ってきて3週間、突然「彼女がコロラドから明日来るから。しばらくうちに泊まるからよろしく!」と言われ、はっ? 彼女?コロラド?! と何がなんだかわけわからないうちに、義弟の新しい彼女を迎えました。クウェートから帰ってきたばかりで、いつの間にコロラドに住む彼女ができたのかと思っていたら、どうやら彼女は、昔ハワイに住んでいたことがあり、その時からの友達だったようでした。義弟は、今までつきあってきた彼女を家族に紹介したことがなく、ギリシャで別れた元カノも私たちは会ったことがなかったので、初めて家に連れてくる彼女ということで、私たちは「今回は本気なのか?!」とドキドキしていました。 



 元カノは写真で見たことがあり、とってもグラマラスな子で、容姿もライフスタイルもキム・カーダシアンを目指している様な感じの子でしたが、今度の彼女は、ゴシック・ロック系の子で、全然タイプが違い、義弟の好きなタイプが全くわからん!と思った瞬間でした。2週間我が家に泊まり、今またコロラドに帰っているのですが、義母は「2人は合わないように感じるわ。とりあえず息子は幸せそうに見えるからいいけど」と言い、主人は「彼女(25歳)は弟(31歳)には若すぎる気がする」と言っています。確かに、彼女は若いですが、結構な苦労人の様で、結婚経験もあり(バツイチ)、私からすると、元カノよりは地に足ついているような印象を受けて、最初は見た目で、ゴシック・ロック系と義弟は合わないと思いましたが、思いの外2人はしっくりきているように見えたのでした。今後の2人の関係は誰も全く予想できない展開ですが、とりあえず皆で見守っていきたいと思います。


*注意* このコラムは、2017年3月に「日刊サン」に掲載されたものです。

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