• Miki Cabatbat

No.26 デキる女の弱点



 我が家には名物アンティがいます。義母の妹で、なんでもできちゃうスーパーウーマン。料理も上手なうえに、クラフトも裁縫も得意。それでいて、性格は男っぽく、さらにはエンターテイナー。パーティーでもいつも盛り上げ役で、アドリブでハッスル言葉が毎回絶妙で、私も友人もよく"She is something else."というくらい、何か天性の面白さをもつアンティなのです。だから、うちのファミリーが開くパーティーで集まると、皆の目にはとってもファンキーに映り、いつでも人気者です。



 ところが、アンティの義父さんが亡くなった時のお葬式で、彼女の旦那さんのご家族が勢ぞろいしたわけですが、アンティをうわまるツワモノ揃い! 彼女が"普通の人"に見えると思った習慣がありました。アンティにとっては義姉妹にあたる人たちのファンキーさに比べたら、アンティのキャラがかすんでしまうのです。それどころか、皆性格も我が道をいっている人たちばかりなので、まとめ役がおらず、うちのアンティが陰で仕切り、一番のしっかりものに。つまり、いろんな意味でいなくちゃ困る人で、頼りがいのアンティなのです。 

また同時に、アンティの旦那さん兄弟も皆、ファンキーな女性が好きなんだなぁ〜と思います(笑)


 さて、そんあスーパーウーマンのアンティも、なかなか"子育て"には苦戦している模様。22歳になる一人息子がいるのですが、いわゆる「ニート」。彼には、高校シニアの時から4年つきあっていた年下の彼女がいました。彼女もまだ高校生でありながら、アンティの家に一緒に暮らしていたのです。ハワイではよくある光景なのかもしれませんが、私には"考えられない"光景でした。まず、両家の親がよく許すな〜と不思議でなりません。



 

そして、彼女は高校時代からZippy’sでバイトを始め、卒業後もそこで一生懸命働いているのにも関わらず、彼はカレッジをドロップアウト後仕事につかず、家でゲームばかりしている毎日。

 要は、主人の従兄弟で、見た目もカッコイイし、性格も穏やかで良い子なのですが、それでもよくガールフレンドは平気だな?なんて思っていました。


 結局平気じゃなかったようで、昨年末に破局したのですが、思わず「彼女にとっては別れて大正解!」と心の中で思いました。それから、傷心した息子を心配し、アンティがある日「あのみきの友達を紹介してくれない?」と聞いてきたのです。アンティも会ったことのある私の20代の友達を息子の彼女にどうかと思ったようでした。

 私も何かあるとすぐ頼るし、大好きなアンティで、こんな人がお義母さんだったら毎日面白いだろうなぁ〜なんて思いますが、でも、さすがにニートな子を私の友達に紹介はできないと思い、「いやぁ、あの子は日本人男性がむいていると思うんだ」とうまくごまかし逃げました。



 あれから数ヶ月たち、今やっとその息子は工事現場の仕事についたようで、ニートからは卒業したので、ひとまず内輪では安心しています。国籍や民族性関係なく「デキる女」は何でもできてしまう分、周りは彼女がやってくれる、守ってくれると甘えてしまうのよね〜なんて気づかせてもらいました。





*注意* このコラムは、2016年7月に「日刊サン」に掲載されたものです。

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