• Miki Cabatbat

No.22 パッションをMAXに使うプエルトリカン

最終更新: 2017年10月20日


 2月頭に、従姉妹の娘のブライダルシャワーがありました。義母サイドのプエルトリコ系のファミリーになります。今月末に花嫁となる主役には内緒で計画されたサプライズパーティーで、参加者は早めに到着し、準備にとりかかりました。


実のところ、私は3年前の自分自身のブライダルシャワーが初体験で、今回は2度目の体験となります。だから、他のブライダルシャワーが一体どんなものかわかりません。とにかくプエルトリコの女性たちが集まると、われんばかりの笑い声が絶えません。しかも、親、叔母、祖母にあたる目上の人たちがいようと関係なく、というか、というか、逆に皆一緒になって下ネタで大盛り上がり。これは日本人の私からすると面食らいますが、なにせこの時は初体験で、私自身が主役だったので、「こういうものなのかな?」と思いながら、流れに身を任せた記憶があります(笑)


 今回も、主役の到着を待つ間も、従姉妹たちが下ネタで盛り上がっていたり(しかもそれが全くイヤラしくない)、また主役の祖母にあたるアンティーは、「孫の婿になる子は優しいのよ。私も4度目の旦那は、あんな優しい人がいいわ。ちなみに、今の旦那は3度目の結婚だからね」と自虐的な冗談をさりげなく言っていたり、主役の母親は、「私ね、甲状腺が悪くて疲れやすいのよ。だから体調悪いのを感じないようにするためにビール飲むの」と本当にビール片手に話していたり、とにかく、パーティーで集うたびに、ラテンのノリというのを体感します。


 バレンタインデーの日に、主人が義母と私に、カハラホテルで朝食をご馳走してくれることになりました。行きすがら、この4度目の旦那は優しい人がいいと言っていたアンティーから義母に電話がありました。どうやらアンティーの義兄が亡くなり、そのお葬式の打ち合わせがあり、故人の家族(フィリピン系)は、葬儀の後の食事は身内のみで、参列者には用意しないと言っていて、「まるで香典狙いとしかいいようがないのよ!」とアンティーは怒っていました。義母は、「プエルトリコのファミリーでは絶対にありえないわ。(どんなにお金がなくても)必ず参列者にも食事を振る舞うわ」と言っていました。


 それから、朝食を食べた後、義母と化粧室に一緒に行きました。すると、義母が隣のトイレから、「みき、この壁にあるボタンは何?」と聞いてきたので、ウオシュレットの説明をしました。義母は、ウオシュレットを初めて経験したようで、トイレの中で大笑いしていました。そして、帰りの車の中で、「よし、これちょうどいいネタだわ」と喜ぶ義母。要は、妹や従姉妹たちと電話をするのが日課なので、笑いのネタができて喜んでいたのです。


 ハワイでは、プエルトリコ系はマイノリティーになるせいか、とても結束が強いな、といつも思います。義父サイドのフィリピン系も家族で集まること大好きですが、またプエルトリコとはちょっと性質が違う感じがしています。その違いをうまく説明はまだできないのですが、とにかくプエルトリコ系の人たちは、カラッと明るく弾けていて、色々あっても最後は笑い飛ばし、そして情に熱いイメージです。つまり「パッション」をMAXに使う人たちな気がしています。



*注意* このコラムは、2016年4月に「日刊サン」に掲載されたものです。

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