• Miki Cabatbat

No.20 これってロコの特技?!


 毎年お正月にハワイに休暇に来る知人がおり、その方をどこに食事に連れて行くかを主人と話し合っていました。お酒が大好きな方なので、正確には、どこに飲みに連れて行くかを相談していたのです。そして、あるバーを挙げた時に、「あそこは、ビールはいいけど、食事はまぁまぁだったな。ハオレスタイルだしね」と言うのです。私は、意味がわからず、「ハオレスタイルって一体どういう意味?ロコとどう違うの?」と尋ねたら、「ラップとかサンドイッチしかないんだよ。ロコスタイルのバーだったらポケとか魚があったりするでしょ」と言いました。知人は日本人だから、魚のおつまみがあった方がよいだろうという主人なりの配慮でもあったのですが、今までバーをそんな風にカテゴライズしたことなかったので、とても新鮮に感じました。



 数年前に車中でラジオを聴いていた時、DJがテキサスの韓国レストランに電話をかけ、ハワイの韓国レストランでは普通にあるもの(何だったかは忘れてしまいました)を次々注文していました。すると、レストランオーナーは、「そんなものはない」とか、しまいには「それは何?」と聞き返している始末。つまり、その店にはそれらがないのを分かった上で、電話をかけていたわけで、聴きながら大笑いをしました。そして主人が、「僕がテキサスに行った時、どうしても日本食が食べたくなって、その町に唯一あった日本食屋さんに行ったんだけどさ、そしたら、和食、韓国、中華とごっちゃまぜで、『ここは一体何屋なんだ?』って思った」と話してくれました。



 このラジオと主人の話しを照らし合わせた時に、アメリカ本土では、和食、韓国、中華は一色端で、ほとんどの人は違いがわからないのだなと、それを思うと、主人をはじめハワイの人たちは、ちゃんと区別がつくのは、ある意味アメリカでは特技と言えるくらい スゴイことなのではないかと思ったのです(大袈裟?!)。さらに、最初に挙げたバーの件も考えると、アメリカの中でも、ハワイは文化が違うというのを自然と認識しているのもわかったと同時に、改めて、ユニークな島なのだなぁと気づきました。



 また、ある時、私たち夫婦がお気に入りの韓国レストランに義弟を連れて行きました。すると、「肉のチヂミ」が食べたくてついてきた義弟は、その店には「海鮮チヂミ」(しかも店の看板メニュー)しかないことに、非常にガッカリしてしまったのです。後日韓国人の友達に、「韓国人が経営しているあんなちゃんとした店構えなのに、なんで肉のチヂミがなかったんだろう?」と聞くと、「『肉のチヂミ』は、肉好きなアメリカ人向けにこっちで作られたもので、韓国では、肉のチヂミなんてないんだよ」と言われて、あぁ、そうなんだと知りました。実のところ、それまで友達とどこの韓国料理屋行っても、海鮮チヂミを毎回頼んでいたので、肉のチヂミの存在すらよくわかっていませんでした。ところが、この肉大好きロコ家族に嫁いだことがきっかけで、こうした小さな発見があり、またハワイという土地柄だからすぐ正解が知ることができて面白いなと感じます。

最後に余談ですが、日本のテレビ番組『秘密のケンミンSHOW』のアメリカ版があったら面白いだろうに・・といつも思っています(笑)



*注意* このコラムは、2016年2月に「日刊サン」に掲載されたものです。

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