
No.29 キャパニック事件
私の義母は面白い事に、浅黒い肌のイケメンを見ると「彼は、プエルトリカンにちがいない!」と言います。その代表例が、NFLサンフランススコ49ERSのキャパニック選手で、昨シーズンは義母のお気に入りの選手でした。ところが、先月行われたプレシーズンマッチで、キャパニック選手が「国歌演奏中の起立拒否」をしたことで一転。義母は激怒し「彼は偽善者だ」と言いだしました。 ハワイに住み始めて、アメリカ人の国歌や国旗に対する敬意は深甚なものなのだなと日々感じています。エヴァビーチに引っ越してからは、近所の軍基地から毎朝8時に国歌が流れるのが聞こえ、それが国旗掲揚の合図だと知りました。また基地内で買い物中国歌が流れた時、運転中の人は車を止め、外で歩いていた人たちは立ち止まっている姿を目の当たりに。さらには、基地内の映画館でも上映前に必ず国歌を流し、全員起立。「ここまでやるか?!」と驚いたものです。また軍だけでなく、時々参加するどんなに小さなマラソン大会でも、スタート前に国歌演奏は絶対欠かさないので、これがアメリカの文化なのだと学びました。 主人に一体学校で国歌や国旗

No.16 クオリティ・オブ・ライフ
2週間前、主人が「今日は1時間早退して帰って来るからね」と出がけに言うので、「なぜ早退するの?」と聞いたら、「今日は大事な49ers の初戦だからだよ!」と言うのです。いよいよ全米人気NO.1のスポーツNFLが始まり、応援しているチーム San Francisco 49ersの初戦を家で見たいから早退すると言う、日本人の感覚からすると到底”ありえない”理由。しかも、会社側も早退を許可し、さらには、その週のいずれかの日に1時間残業すれば良し、としたのです。 実は、こういったことはこれが初めてではありません。先月も同僚のバチェラーパーティーでラスベガスに弾丸旅行で行ったのですが、どうしても1日仕事を休まないといけませんでした。結局その日の朝に「歯医者の予約があっていけません」と病欠の電話を職場にいれて休んだのです。もちろん上司は、本当の理由を知っています。それこそ後日結婚式の時、「先週はベガスまで歯医者に行くなんて大変だったね」と冗談を言われていました。 主人の仕事は、いわゆる「軍事産業」で、連邦政府管轄の仕事になります。私は、日本で働いたのが、ラジ